CHASE 〜プレリュード〜

 

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楽しくなってしまった。

 

 

ただその一心で文を書いてます。文豪と妄想家は表裏一体なんだなぁとそんな煩悩が頭をよぎったり何だったり…いつか直木賞でもかっさらって堂々と「人気ありすぎてごめんねママ〜〜」しようかしら。なんて戯言は置いといてさっさと本題に行こうかね

 

※ 年齢設定が非常に謎なのでニュアンスで見てね

 

 

 

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怪盗ドボイズを結成した張本人で通称"班長"。怪盗であった祖父が生前、計画遂行中に謎の裏組織により抹殺され唯一盗めなかったと言われる「何か」を探すために若い頃から自らも怪盗となる。首飾りは祖父の形見であり肌見離さずつけているもので、よく怪盗ドボイズのファッショニスタ・ニューに「ヒョン、もうそれ変えたらどうですか?(笑)」などと若干バカにされる。全員の名前を書いた携帯のメモを持っていてディスプレイに表示されている西暦は10年前。『俺はこのメンバーが集まることを知ってたよ。』偶然なのか必然なのか…どうやって他の10人を集めたのかはこの地球上で未だ誰も知らないが、暗い過去を持っていたりまだあどけない部分があったりする全ての弟たちを優しく、まるで親のように見守りながらも的確な指示を出す永遠の司令塔。

 

 

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とある王宮の御曹司として何の不備もなく生まれ育ったが、ある雷が鳴り響く豪雨の日。父母が何者かに殺される場面を目撃してしまう。現場を見られたと思った犯人は、証拠隠滅のためそこにいたジェイコブまでもを拳銃で撃ち殺そうとするが、急所を免れた上にたまたま屋敷に忍び込んでいたサンヨンにより命を救われる。雨に打たれる中、足を引きずるジェイコブを介抱しながらアジトへ向かうサンヨン。ようやくアジトについたジェイコブは未だ朦朧とする意識の中、ホットココアを渡してくれた同年代であろう、しかし非常に大人びたサンヨンの顔を見ながら「君は僕を殺したりはしないの?」と自然に聞いていた。一瞬不思議そうな顔をしたサンヨンだが、すぐにいたずらっ子のような微笑みで返答した。『殺しなんてロマンがないだろ?』「ロマン……」こうして彼の怪盗人生が始まった。

 

 

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子供の頃から無慈悲な親により自由を奪われていた為、チェーンが自分の体の一部のようになってしまった悲しい過去を持つ。そんな家からとうとう抜け出し、たった一人行き先を探しながら暗い夜道を彷徨っていた17の冬。丁度雲が切れ月の光が差し込んだ時、突然目の前から優しくもズッシリとした声が聞こえてきた。『君、行き先を探してるの?』返答に困った。もしかしたらまた愛の欠片もない大人かもしれない。自由を奪われるかもしれない。ヨンフンは咄嗟に「……愛って何…?」と聞いていた。その人は笑った。『ハハッ急だな(笑)大切な仲間ができればわかるよ。俺が教えてやる。』「……あなたは…何者?」『サンヨン。怪盗さ。』現実か夢かわからなかった。でもこの人についていけば大丈夫。何の物的証拠もなかったが心がそう感じたから覚悟を決めてみた。

 

 

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まだ純粋な青二才だった彼は、心から信じて愛を育んだ一人の女性に騙され裏切られ傷つけられた過去を持つ。そこから持ち前の甘いフェイスと巧みな言葉遣いで、人が変わったように数多の女性を騙しては彼女らが身に纏っていた金品を盗んできた。「本気だと思った?(笑)これだから虫けらは嫌なんだよ。」の捨て台詞と共に次第に何の感情も持たず人を騙し続けるロボットのようになっていた彼だったが、怪盗ドボイズに加入してからというものの少年の心を持つ10人の仲間たちに囲まれ、以前のいたずらっ子でお茶目な性格の青年に戻りつつある。"大人の事情" とやらでどうやって怪盗ドボイズに加入したのかは謎のままだが、エリックが毎回「サンヨニヒョン!ヒョンが好きになった人がヒョンジェヒョンと一緒に寝たんでしょ!だからその代償として仲間になって活躍しろって言ったんでしょ!そうでしょ!ヒョン!」と騒ぎ散らかしているのは全シカトされている。

 

 

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幼い頃、親に捨てられ身寄りをなくした為、人里離れた母屋で血の繋がらない老夫婦に育てられた。そのため学校にも行かず引きこもりひたすらハッキングやPC改造をする日々で友達も恋人もろくにできたことがない不思議な世界観を持つ子へと成長した。ある日、新聞の記事で怪盗ドボイズの存在を知り、体の中に今まで経験したことのないような興味が湧き出て来るのを感じた。"一度でいいから会ってみたい" その一心で今まで培ってきた技術と頭脳を駆使し、遂にアジトを突き止めることに成功した。恐る恐る中を覗いていると不意に後ろから『待ってたよ』と声をかけられた。思いもよらぬ声をかけられた彼は少し身構えながらもゆっくり振り向いてみると、そこには小さい顔に愛嬌を詰め込んだような、でもどこか影が差しているような、そんな男の子が立っていた。「……君は?」『キュー。』何か惹かれるものがあった。

 

 

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元々、若き頃から怪盗だったケビン。夜の月明かりの下、颯爽と現れお目当てを手に入れると颯爽と去っていく正統派、また仮面からうっすらと覗く涼しげな目元に引き込まれたら最後、脳裏を離れなくなってしまうという噂から世間的にも人気があった。昼間は町の小さな喫茶店のオーナーをしていたケビンだったが、変装の達人でもあったため警備員に成り済まし現場を偵察したり、宅配員に成り済ましターゲットの家周辺を調査したりすることも多々あった。ある時、いつものように街の外れにある屋敷へ偵察に行った際、一人の男が倒れているのを見つけた。どうやら眠らされているようだったが顔を確認した瞬間目を見開いた。「…サンヨンさん?」店の常連客だった。「…なぜここに?」この時はまだ、最強の怪盗タッグが誕生するなんて誰も予想していなかった。

 

 

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静寂の中、瞬く間に人を殺め、それを快楽とすることから "白蛇" と呼ばれ世にも美しい殺し屋として名を轟かせていた。しかしある時、自分はなぜ生まれてきたのか。自分の生きがいは人の生を奪うことだけなのか。そんな疑問が募りに募り、自ら命を絶つことを決めた。真夜中のホテルの一室、覚悟を決めて薬を服用しようとしたその時、ドアベルが鳴った。「こんな時間に狂ってんのかよ…」少しイライラしながらも扉を開けるとそこには帽子を目深く被った一人のホテルマンが立っていた。『ずっと君を探していたよ。』「……え?」不意打ちの言葉に狼狽える白蛇。『一緒に行こう。』︙初めて自らの存在意義を見出した"白蛇"が"ニュー"として新たな人生を歩むまではそう時間のかからないことだった。ホテルマンの胸元で輝くネームタグに書かれていた名前は"Kevin"

 

 

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過去に愛する人を理不尽な権力によって殺されてしまったジチャンミン。左目の眼帯はその愛する人を必死に守ろうとした時にできた傷を庇うもの。燃え上がった復讐心から愛する人を殺した組織について模索する片手間、怪盗と化し権力者たちの大切にしているものを次から次へと盗んでいくようになる。サンヨンと組んだのは数年前。サンヨンの祖父を殺した組織と自分の愛する人を奪った組織が同じかもしれないという事実に出くわしたからだった。ただ、この過去についてはサンヨンにしか話していない。他の仲間たちに自分の弱さを見せたくないというプライドがそうさせているのだろう。だから時々、手帳の中で笑っている彼女の写真を見ながら『そっちの世界は生きやすいか?会いたいな…』と煌めくものが頬を伝っている後ろ姿を他の仲間たちが見て見ぬ振りをしているのは永遠の秘密。

 

 

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ある宝石会社の次男として生まれたハンニョン。幼い頃から、この会社を継ぐであろう長男との扱いの差に劣等感を抱き、孤独を感じていた。定期的に行われる大嫌いなパーティー。今日もそっと会場を抜け出し屋上で会場から盗んできたチキンを食べていた。「美味ぇ〜〜!」すると後ろの物置からヒソヒソと声が聞こえてきた。気になった彼が少し緊張しながら中を覗いてみると何やら不穏な空気を漂わせた男が数人丸くなって何か話していた。「(誰だろう……) あ゛っ!!!」やらかした。チキンの骨を落としてしまった。サッと振り向く男たち。「あーすいません。ちょっと、気晴らしに、来てて…」逃げろ!そう思った瞬間、腕を掴まれた。何かされる!体中に力を入れた。しかし、『そのチキン俺らにもくれない?(笑)』「…え?」拍子抜け。[ちょっ、サンヨニヒョン、何言ってるんすか。]『いいじゃん、彼いい目してる。』初めて人に認められることを知った。新たな道が見えた気がした。

 

 

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家が貧しく、両親が共働きだったため幼い頃から家に一人の日が多かったソヌ。つまらない日々の穴を埋めるように万引きすることが趣味となっていた。グレーのパーカーを深く被りエアポッツからは-rain on me- が響く。チャリンチャリン…と片手で鍵を回しながら店に向かっているときの興奮が堪らなく好きだった。ある日、いつものようにコンビニからパンを盗み終え、かぶりつきながら家路を辿っていると前から歩いてきた人にすれ違いざま肩をぶつけられた。「痛ってぇ」『あぁ、ごめんごめん。君のその盗んだパンに気取られてた(笑)』「……は?」焦った。初めてバレた。人生終わった。様々な考えが頭をグルグル回った。しかし次に聞こえた言葉は意外なものだった。『もっとでっけぇの盗まない?』︙今でもパンを食べる度に『あの日のこと思い出すよなぁ』とソヌに語ってくるサンヨン。「ヒョン…もうその話5億回はしましたよ…」(ヒョンジェ:「ブハハハハハハハハ!」)

 

 

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人一倍優しくて人一倍義理堅い性格だったため中学生の時 "イジメ" を受けていた。《友達って何?》《僕に友達はできるの?》何度も文字に起こしてはグシャグシャに丸めて捨てた。《不登校になったら負けだ。》その一心で学校に通い続けていた。そんなある日の帰り道、初めて手を出された。ボス格が行為を寄せていた女の子との良からぬ噂を流されたからだ。血なのか涙なのかもわからない生温かいものが顔を覆う。「もうやめて…ごめん…ごめん…」誰も助けてくれない。そう思った時だった。『何やってんの?』知らない声が聞こえてきた。『くだらないことしてんじゃねぇよ(笑)』気づいたときには同級生たちが呻き声と共に走り去っていくのが見えた。一瞬の出来事にぼーっとしていると目の前にパッチリとした二重の綺麗な顔が現れた。「あ、ありがとう…」『ほんとありがたいと思え(笑)あーあ、顔ボッコボコじゃんか…コビヒョン消毒液持ってたっけな……あ、お前エリックって言うの?』「…なんで知ってるの?」『フッ、名札つきっぱ(笑)俺、ソヌ。ほら肩貸すからついてこい。』初めて友達ができた。

 

 

 

 

 

 

あ〜〜!楽しかった!!

 

-この物語はフィクションです。

実在の人物や団体などとは関係ありません-